
【重要】新型iMac2020最新モデルのメモリ増設をされる方へ〜メモリクロック誤表示問題〜

Retina 5Kディスプレイ27インチiMac2020最上位(3.8GHz)モデルのメモリ増設については、前回記事「【メモリ増設失敗!】5K Retina27インチ新型iMac2020最新モデル」および「【検証・解決】5K27インチ新型iMac2020最新モデルメモリ増設時の不具合・トラブル」にて一部新型iMac2020最新モデルにおいてメモリクロックが誤った表示されている問題について続報がいろいろあり、要点をまとめて教えてほしい。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
この記事の要約
- Appleサポートが推奨しているメモリ挿入を行った場合、メモリクロックは表示上、2,667MHzとなるものの、実測では、2,133MHzのパフォーマンスしか発揮されず、能力の低下につながる。
- Appleサポートが推奨しない初期状態のメモリ挿入を行った場合、メモリクロックは表示上、2,133MHzとなるものの、実測値では、2,667MHzが発揮される。
- aブログ管理人は、実測数値が良い方を2,133MHzとなる方を選び、実施していく。Appleサポートの回答は、誤っているおそれがあることから、今後指定機していくこととしたい。a
本記事の信頼性
こんにちは。このブログ管理人nori( @noriakiasoblog )です。
この記事の信頼性は、次の事項により担保されています。
ブログ執筆者本人がRetina 5Kディスプレイ27インチiMac2020最上位(3.8GHz)モデルを購入してメモリ増設を実際に行い、体験したレポートを執筆していること。
ブログ執筆者本人が、MacBook Air2010(初代)を約10年間も愛用するAppleファンであること。

それでは、これから27インチ新型iMac2020最新モデルのメモリ増設される方も、すでにメモリ増設をされた方も、メモリクロック誤表示問題について知って、気持ちよく新型iMac2020最新モデルを使用していくこととしましょう。
目 次
【重要】新型iMac2020最新モデルのメモリ増設をされる方へ〜メモリクロック誤表示問題〜
非常に重要です。
これから27インチ新型iMac2020最新モデルのメモリを増設される方は必ず読んでおくことをおすすめします。
27インチ新型iMac2020最新モデルにおけるメモリスロットまたはそれにかかわるソフトウェア部分には、明らかな不備があり、それが、メモリクロック誤表示問題です。
これは、ボクが名付けました。Appleサポートの正式回答にも不備があり、不備×不備で、もう何が何やらわからないといったところなので、ここで改めて問題を整理していくこととしましょう。
メモリクロック誤表示問題とは?
メモリクロックとは、<〜MHz>のことをいい、メモリ速度(帯域幅)の程度を表します。

メモリクロックとは〜MHz部分のことをいいます。
上の画像でもわかるとおり、メモリ 32GB 2,667MHz DDR4と表示されていますが、このうち、2,667MHzのことをメモリクロックといいます。
今回、27インチ新型iMac2020最新モデルにおいては、メモリ増設の方法によっては、メモリクロックが本来の2,667MHzではなく、2,133MHzと表示されてしまう不具合です。
それでは次にどのような状態のときにメモリクロックが2,133MHzと誤表示となってしまうのでしょうか。
メモリクロックが誤表示となる条件
27インチ新型iMac2020最新モデルの初期状態は、4GB×2=8GB(2,4スロットに挿入)の状態では、メモリクロックは、2,667MHzと正常に、表示されています。
しかし、残りの空きスロットの1、3に別容量メモリ16GB×2=32GB(1,3スロットに挿入)すると、メモリは次のように2,133MHzと表示されてしまいます。

メモリ32GB増設したところ、メモリクロックが2,667MHzから2,133MHzへと誤表示が発生しました。
正直、メモリクロック(周波数)の値が、2,667から2,133MHzへと大幅に低下してしまうことは心地良いものではありません。
27インチ新型iMac2020最新モデルのメモリ増設でメモリクロック誤表示問題回避のための方法
これから27インチ新型iMac2020最新モデルのメモリを増設される方につきましては、次のような方法であれば、メモリクロック誤表示問題を回避できるかと思いますので、注意して行うようお願い申し上げます。
メモリクロック誤表示問題回避のための方法
①増設メモリは、初期4GBに加えて、4GB×2とすること。※②増設メモリ容量をすべて同一容量に統一すること。(例)4GB×4、8GB×4、16GB×4、32GB×4※
メモリクロック誤表示問題が発生する条件としては、初期状態の4GB×2に加えて別容量のメモリ例えば16GB×2のようなものを増設してしまうとメモリクロックが2,667MHzであるべきところ、2,133MHzと表示されてしまうのです。
ただし、後ほど解説しますが、「メモリクロック誤表示問題」は、誤ってメモリクロックが2,133MHzに表示されてしまうだけで、メモリ速度(帯域幅)には何ら問題はありませんでの、メモリ4つを無理やり統一する必要はありません。
ただし、表示上、2,133MKHzと低く表示されてしまうのが、なにかムカムカする、気になるといった方については、すべて統一して揃えてメモリ増設された方がおすすめです。
2020年8月16日(日)更新
8月15日(土)、このブログへのコメントで、同一メモリ容量の増設を行ったところ、2,133MHzと表示されてしまったとの報告を受けました。
これにより、2,133MHz表示問題は、同一容量であれば良いというものではなく、同一容量、同一メーカーであっても、種類が異なる場合は、4枚同じ要領であっても2,666MHzではなく、2,133MHzと表示されてしまう問題(バグ)が発生している模様です。
これについては、明日以降Appleサポートに対して問い合わせを行ってみようと思います。
Apple側がどの程度まで認識しているのかどうか、同一チャンネルにメモリを挿入すれば良いとう安易な考えを持つ根拠を聞き出したいと思います。
Appleサポートへ問い合わせを行った結果について
本日8月17日(月)にAppleサポートへ問い合わせを行いました。
その結果については、関連記事「新型iMac2020最新メモリ増設不具合をAppleサポートに電話してみた」を参考にしてください。
動作確認済みメモリ
どちらも画面では、32GB(16GB×2)となっていますが、同一系統で4GB、8GB、16GB、32GBメモリが選べます。
Amazon | Crucial 32GB Kit (2 x 16GB) DDR4-2666 SODIMM CT2K16G48FD8266 | Crucial(クルーシャル)
Amazon | Timetec Hynix IC Mac用 DDR4 SODIMM 2666MHZ Apple専用増設メモリ 永久保証 (32GB(16GBx2枚))
CrucialとくらべるとTimetecの方が約3,000円ほど安いです。ボク自身は、評判のよいCrucialの16GB×2(32GB)を購入しました。
しかし、Retina 5Kディスプレイ27インチiMac2020最上位(3.8GHz)モデルのメモリ増設に当たって、メモリ価格がブランドによって価格差が5倍近く広がることもあることから、メモリ最安価格で購入する方法を【関連記事】「27インチ新型iMac2020最新モデルのメモリ増設を安くしたい」にて解説しています。
【メモリ増設】なぜ、27インチ新型iMac2020最新モデルメモリクロックが誤表示と断定できるのか?
ボクのブログでは、Retina 5Kディスプレイ27インチ新型iMac2020最新モデルに関するメモリ増設に関する記事(「【メモリ増設失敗!】5K Retina27インチ新型iMac2020最新モデル」および「【検証・解決】5K27インチ新型iMac2020最新モデルメモリ増設時の不具合・トラブル」)などいくつか投稿しました。
そのあと、記事のコメント欄に非常に貴重な情報を寄せてくれる読者の方により、当初、「自分だけの問題」だと思ってきたメモリ増設失敗が、失敗ではなく、27インチ新型iMac2020最新モデルさらには、Appleサポート日本、Apple全体にまで遡る大きな問題であることが判明しました。
その証拠となる資料が次のとおりです。
メモリスロット | メモリ速度(GB/s) | メモリクロック | |||||
No | A | A | B | B | 読み込み | 書き込み | メモリクロック |
1 | 0 | 4 | 0 | 4 | 27.9 | 10.1 | 2,667MHz |
2 | 4 | 4 | 16 | 16 | 23.4 | 11.2 | 2,667MHz |
3 | 4 | 16 | 4 | 16 | 28.6 | 13 | 2,133MHz |
上の表でわかることは、メモリ4GB×2(0,4、0,4)が挿入された【初期状態】のメモリ速度を基礎としようというものです。
初期状態のメモリ速度 = 読み込み27.9GB/s
↓
メモリ速度28GB/s = 2,667MHz
という仮設が成立します。
なおメモリ速度の計測は、アプリ「AmorphousMemoryMark 1.0.4」にて計測しました。
これでは、根拠不足となります。Twitterより、みょーんさん( @myoonlight )という方から貴重な情報を頂戴することができました。
そういえばCPUを明記していませんでしたね。DDR4搭載機はCore i7-8700k、LPDDR4x搭載機はCore i7-1065G7です。
— みょーん (@myoonlight) August 13, 2020
以上の情報を次の通り表にしました。
Windows機PC・ノートPCで計測
メモリ規格 | メモリクロック | Read[GB/s] | CPU |
DDR4 | 2,133MHz | 22 | intel Core i7-8700K |
DDR4 | 2,666MHz | 27 | intel Core i7-8700K |
DDR4 | 3,200MHz | 31 | intel Core i7-8700K |
LPDDR4 | 3,733MHz | 41 | intel Core i7-1065G7 |
※メモリ速度計測ソフト「SiSoftware Sandra」
あくまでも、みょーんさんだけの計測結果なので、一般化することは危険ですが、このことから、以下のような事実が推測できます。
【メモリクロックとメモリ速度関係表】
メモリクロック | メモリ速度[GB/s] |
2,133MHz | 22-23 |
2,666MHz | 27-28 |
このように考えると、やはり、どう考えても、新型iMac2020最新モデルのメモリクロック表示と辻褄があわなくなってきます。
メモリスロット | メモリ速度(GB/s) | メモリクロック誤表示 | ||||||
No | A | A | B | B | 読み込み | 書き込み | 誤 | 正 |
1 | 0 | 4 | 0 | 4 | 27.9 | 10.1 | 初期状態 | 2,667MHz |
2 | 4 | 4 | 16 | 16 | 23.4 | 11.2 | 2,667MHz? | 2,133MHz? |
3 | 4 | 16 | 4 | 16 | 28.6 | 13 | 2,133MHz? | 2,667MHz? |
やはり、測定したメモリ速度とメモリクロックの関係表を考えれば、No2のメモリスロットのチャンネルAに同一容量メモリを挿入すれば、「メモリクロックの表示だけは」2,667MHzとなるものの、実際に計測されたメモリ速度23GB/sからは、どのように考えても2,133MHzしか出力されていないように思われるのです。
逆に、メモリスロットをチャンネルAとBを交互に挿入した場合、メモリクロックは、2,133MHzと表示されますが、実質的には、メモリクロック2,667MHzであることが正解であるように思われます。
Appleサポートの27インチ新型iMac2020最新モデルのメモリ増設方法に誤りか?
YouTuberのまみよしさんの動画によれば、Appleサポートに電話して、メモリ増設後のメモリクロック表示の件について問い合わせたところ回答があったようです。
回答の主な内容は次のとおり。
・チャンネルAとBの交互にメモリ増設はしないようにすれば2,667MHzの結果が得られる。
・US(Apple本社)に、この情報が掲載されれば、日本でも情報が更新されるかもしれないが、まだ情報が少ない。
・(なぜ初期状態では、交互にメモリ挿入されていたのか?)→スルー
・(デュアルチャネル効果が期待できないのではないか?)→スルー
上の話を総合すると、Appleサポートの方は、あまり良くご存知がない素人にしかみえません。
もしこの回答が正式回答であり、全世界に出回ってしまった場合、ボクが算出したメモリ速度と矛盾したことになります。
あくまでも、メモリクロック誤表示問題は、MacOSとハードウェアの接触の問題であることから、ソフトウェア・アップデートすれば問題のない話なのです。
仮に、Appleサポートが、このメモリ増設誤表示問題を、メモリ挿入の仕方だけで片付けてしまうことになれば、世界中の新型iMacユーザーは、誤ったメモリ挿入を行うこととなり、メモリクロックは表示上、2,667MHzと表示されるものの、メモリ速度は、大幅に低下し、本来のパフォーマンスを発揮することができないという自体が生じてしまいます。
まさか、このようなことにならなとは思いますが、ボクは、引き続き、メモリクロックの表示上「2,133MHz」のメモリ挿入の方法を変更するつもりはありませんし、Appleサポートが、なんと言おうが変更するつもりはありません。
一度、Appleサポートに根掘り葉掘り聴いてみても良いのかもしれません。
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