
ブログ初心者のSEO検索流入はいつから増えるのか統計分析結果

ブログ開設から140日間は検索流入が増えないことはわかったのですが、どの程度のブログ初心者がSEO検索流入がゼロでどの程度のブログ初心者がSEO検索流入から脱却できたかを教えてほしい
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
この記事の要約
- ブログ開設から140日経過後もSEO検索流入がゼロのままのブロガーも存在する。
- ブログ開設経過日数とSEO検索流入の間には明らかな比例関係があり時間の経過が検索流入獲得の手助けとなりうる。
- データ量が膨大であり今回解説しきれなかった「ブログ更新頻度と検索流入数」などについては次回以降、解説していく。
本記事の信頼性
こんにちは。このブログ管理人nori( @noriakiasoblog )です。
この記事の信頼性は、次の事項により担保されています。
アクセスSEO対策ツールズのパワーランクランキングで取得したブログURLに基づき、UberSuggestのデータを付け合わせ自ら統計分析を行った結果をブログ執筆記事としていること。

それでは、さっそくボクがブログサイトの統計分析を行った結果に基づいてSEO検索流入を獲得できていない人と獲得できた人の割合や、どのような違いが発生するかを統計分析を行った結果に基づいて解説していくので、ブログ初心者は、今後のブログ運営の参考にしてみてください。
目 次
【基本統計量と分析対象】SEO検索流入はいつから増えるのか
過去、このブログで検索流入数の統計分析を行った結果については、以下の関連記事で解説を行っているところです。
前提となる部分が必要かと思いますので、こちらの記事もあわせてお読みにいただければ、この記事をよりわかりやすいものとしてくれることでしょう。
【データ基準年月日】SEO検索流入がいつから増えるか
これから解説していくデータの基準日は、2020年7月14日とした。
2020年7月14日を統計分析を行ううえでの基準年月日とした理由は、「アクセスSEO対策ツールズ:パワーランクランキング」一覧が、7月14日時点のものであることから7月14日を基準とした。
この基準日に基づき、各ブログサイトのドメイン年齢について、
ドメイン年齢=基準年月日日ーブログ開設年月日
のようにして行い、ブログ開設経過日数(ドメイン年齢)を算出を行った。
【データの引用元と解析を行ったデータ種類】SEO検索流入がいつから増えるか
統計分析を行う大前提として、どこから、どのようなデータを取得して、どのようなデータ種類に基づいて統計分析を行ったかについてしっかりと説明する必要があります。
そうでなければ、統計分析を行った意義が失われてしまうからです。
まず、SEO検索流入を統計分析を行うに当たっては、以下のウェブサイトよりデータの取得を行った。
SEO検索流入に関する取得したデータの種類
(1)「アクセスSEO対策ツールズ:パワーランクランキング」
パワーランキング順位、順位変動、パワーランク、ウェブサイト名(リンク先)、ドメイン年齢(ブログ開設年月)
データ件数:約1,600件
(2)「Ubersuggest」
オーガニックキーワード、月間オーガニックトラフィック(月間検索流入数)、ドメインスコア、被リンク数
データ件数:約680件
(3)「Google」
最新のインデックス年月日
データ件数:約800件
SEO検索流入数を算出するために行ったデータの結合等の作業内容について
SEO検索流入数とブログ開設経過日数とを組み合わせて行うためには、Ubersuggestに対し月額2,980円を支払い、有料サービスを1ヶ月間受けてデータ量約500件分のウェブサイトを検索し、それぞれの検索流入数および検索キーワード件数の取得を行った。
また、ブログ更新頻度については、Googleを通じて各ブログサイト800件について期間検索を行い、一定期間内にインデックス更新されているページの有無の検索を行った。
【基本統計量】SEO検索流入数がいつから増えるのか
それでは本題に入りましょう。
SEO検索流入数の統計分析を行っていくに当たっては、基本統計量は次のようになります。

0基本統計量「データ、対象期間、経過日数、更新状況、検索流入についての個数、平均、標準偏差、最小、最
対象となるデータ個数は、674個となります。
対象期間は、2019年2月20日から2020年7月2日までの498日間を対象としています。
ブログ開設からの経過日数(以下、単に「経過日数」といいます。)は、12日間から510日間となります。
経過日数の平均は287日間で標準偏差は132日間とかなり大きなバラツキがみられます。
ブログ更新頻度を示すフラグを更新頻度が低い場合は、0(ゼロ)、更新頻度が高い場合は1とした。
なお、ブログ更新頻度については、過去1週間以内に更新されている場合は、更新頻度1(高い)として、それ以外(更新が過去1週間以上されていない場合)は、更新頻度0(低い)とした。
平均値0.48、標準偏差0.5と、更新頻度の高低については全く半分に分かれているということがわかります。
SEO検索流入数は、最大673,452件であり、平均値は2,253、標準偏差が26,312であり、検索流入数は個人差が非常に大きいことがわかります。
以上がこれから分析するデータの概要となります。
【SEO検索流入数有無の推移】SEO検索流入はいつから増えるのか
それでは、これから実際に、検索流入数がゼロのままのケース、検索流入数が発生した人の推移についてみていくこととしましょう。
しかし、「SEO検索流入数が徐々に増えていく」ということは、検索流入がゼロのまま推移している人も相当数いるのではないかと気になっていました。
SEO検索流入がゼロのままの人と検索流入が発生した人
これから解説していく統計のとり方としては、SEO検索流入がゼロのままの人(検索流入数がゼロだった人)とSEO検索流入数がプラスの数値であった(ゼロでない)人の数をカウントしていきました。
SEO検索流入がゼロのままの人がどれほどいて、SEO検索流入が発生した人はどのように推移しているのでしょうか。
【フローとストック】SEO検索流入の有無をカウントするに当たって
これからSEO検索流入数の有無をカウントしていくことします。
しかしここで重要なのは、ブログ開設してからの経過日数と検索流入が発生したかどうかの関係についてです。
ブログ開設経過日数200日時点でSEO検索流入がゼロの人が3人発生していたとします。
ですが、これは、あくまでブログ開設経過日数200日時点の数値であり、SEO検索流入数がゼロのままの人はブログ初心者を含めれば無数にいるにもかかわらず、SEO検索流入ゼロの者の数が過少にカウントされてしまいます。
この経過日数200日時点でのSEO検索流入数ゼロのままの者の数は、フローの数値といいます。
そして、経過日数が0から200日までの間でSEO検索流入がゼロのままの者の数は、ストックの数値といいます、。
SEO検索流入ゼロのままの者、SEO検索流入獲得経験者の推移をみていくため、今後は、この「フロー」と「ストック」の推移をみていくこととします。
【フロー】SEO検索流入ゼロとありの数510日推移
それでは、グラフをご覧ください。

1【フロー】検索流入ゼロとありの500日推移
縦軸がSEO検索流入を獲得経験者・未経験者の数を示しています。
横軸がブログを開設してからの経過日数を示しています。
青いグラフがSEO検索流入獲得未経験の者(検索流入がゼロのままの者)、で、赤いグラフがSEO検索流入獲得経験者を示しています。
SEO検索流入獲得未経験者数(青いグラフ)の推移
まず、SEO検索流入獲得未経験者数(青いグラフ)からみていきましょう。
SEO検索流入獲得未経験者は、ブログ開設経過日数が増加すればするほど、減少していくことがわかります。
SEO検索流入獲得未経験者数は、ブログ開設経過日子50日前後をピークとしています。
ブログ初心者にとってブログ開設から50日という数値は、結果がでない非常に苦しい時期となります。
残念なのは、SEO検索流入獲得未経験者数は、ブログを開設してから180日間(半年間!)の間は、減少することがないという結果となります。
さらに、残念なのは、ブログ開設から200日以上経過している「ベテラン」勢の中においてもSEO検索流入獲得未経験者数が一定数存在しているという事実です。
ブログ開設から480日(約16ヶ月間!)でやっとSEO検索流入獲得未経験者数が一瞬だけゼロになるといった具合です。
思えば本当にブログで稼ぐというのは厳しい世界だということがわかります。
SEO検索流入獲得経験者数(赤グラフ)の推移
今度は、SEO検索流入獲得経験者(赤いグラフ)の推移をみていきましょう。
SEO検索流入獲得経験者数は、ブログを開設して約3ヶ月から半年の間に急激に増加することがわかります。
経過日数180日(約半年)以降は、横ばいで一定比率でSEO検索流入獲得者数が増加していることがわかります。
【総括】SEO検索流入獲得者数の推移(フロー)からわかること
SEO検索流入獲得未経験者数の推移(青いグラフ)と経験者数の推移(赤いグラフ)を交互にご覧いただければわかると思いますが、ブログ開設経過日数が増加すればするほど、反比例して動くことがわかります。
SEO検索流入獲得未経験者数の推移は右肩下がり、反面、SEO検索流入獲得経験者数の推移は、右肩上がりとなっています。
この差が大きければ大きいほど、ブログを開設して一定程度の時間が経過すればするほど、検索流入を獲得しやすくなるということがわかります。
これは絶対的な事実です。
しかし、ブログ開設をした全員が検索流入を獲得できるようになるとまではいえなさそうです。
【ストック】SEO検索流入ゼロとありの数510日推移
前節までは、SEO検索流入獲得経験者・未経験者数の推移のフローに関するグラフなどをみてきました。
次は、これらの【ストックの数値】についてみていきましょう。
ストックとなるとブログ開設経過○日時点のSEO検索流入獲得未経験者数ではなく、ブログ開設から○日まで合計したSEO検索流入獲得未経験者合計値となるので、SEO検索流入獲得経験者数との比較がより具体的になります。
それでは、グラフをみていきましょう。

2【ストック】検索流入ゼロとありの500日推移
SEO検索流入獲得未経験者数(ストック)の推移(青いグラフ)について
SEO検索流入獲得未経験者数(ストック)の推移をみると、フローの数値とちがってなだらかな丘のような形のグラフとなります。
SEO検索流入獲得未経験者数が経過日数200日程度のところで頭打ちとなっているということがわかります。
SEO検索流入獲得未経験者数が頭打ちとなって増加幅が小さくなっていくということは、SEO検索流入獲得未経験者数がストックの値なのでこれまでの数を合計していることから、新規SEO検索流入獲得未経験となった人はほとんどいないということがわかります。
またこの数はこれまでの累計値なので、青いグラフが減少していくということはありません。
その時点までの数値を累計したものとなります。
SEO検索流入獲得未経験者数がブログ開設経過日数のそれぞれで一定程度存在していれば、右肩上がりに増えていくことになります。
SEO検索流入獲得経験者数(ストック)の推移(赤いグラフ)について
一方、SEO検索流入獲得経験者数(ストック)の推移をみると、上がったり下がったりギザギザする形ではなく、ストックとなると右肩上がりになっているということがわかります。
とくにSEO検索流入獲得経験者数累計値のグラフの傾きが大きく変化する時点があります。
それがブログ開設から140日が経過したときです。
ただ、SEO検索流入獲得経験者累計値が140日以降傾きが一切変化しないということは一定率でSEO検索流入獲得経験者累計値が一気に増え続けることがなく一定率で増加していくだけということになります。
【総括】SEO検索流入獲得者数の推移(ストック)からわかること
SEO検索流入獲得未経験者累計値およびSEO検索流入獲得経験者累計値の推移をみてわかることは、グラフの形が真逆であること、ブログ開設経過日数が240日時点でやっと両者が一致するということです。
逆をいえば、ブログ開設から240日経過しないとSEO検索流入獲得未経験者累計値がSEO検索流入獲得経験者累計値を超えることはないということです。
ブログ開設から240日以内は、検索流入がゼロのままの人数累計値>検索流入が1以上の人数累計値となります。
あくまでストックの値ではありますが、それだけSEO検索流入獲得未経験者数が多く踏みとどまるということがいえます。
【結論】SEO検索流入はいつ増えるのか
今回は、SEO検索流入がゼロの人の数、検索流入を獲得した人の数の推移をフローとストックの値から考察しました。
これらの統計分析からわかったことは、次のとおりです。
SEO検索流入獲得できた者の数は、ブログ開設経過日数に比例して増加していく。
SEO検索流入を獲得するには、ブログ開設から最低140日の経過を要する。
140日間という数値はあくまでSEO検索流入を獲得できたという人が急増するということであり、すべての人がSEO検索流入を獲得できるとはいえない。
140日後もSEO検索流入を獲得できないという者の数は一定の率で存在するので注意を要する。
今回の結論はこれだけです。
今回データベースを大量に取得してしまい、今回紹介した10倍程度グラフが存在して解説することもあるのですが、量が多すぎてすべてを一気に行うことができないことから今回は、SEO検索流入ゼロの人、そうでない人のフロー・ストックの推移をみてきました。
今後は、「ブログ更新頻度は検索流入に影響するのか」「ランクキーワード獲得数と検索流入数」「キーワード獲得数とSEO検索流入数の分布」という切り口で解説を続けていくこととします。